お役立ちコラム

家具の色を変えるためのペンキの選び方

2024年02月15日

家具の色を変えたいと思った時はありますか?
お部屋の印象を一新するのに、新たな家具を購入するのも一つの方法ですが、既存の家具にペンキを塗って色を変えるだけでも、大きな変化をもたらします。

しかし、家具の色を変えるために用いるペンキ選びは、思いのほか難しいもの。

そこでこの記事では、家具に適したペンキの選び方や、塗装する際のポイントについて解説します。

家具の色を変えるためのペンキの選び方

ペンキの種類と特徴

家具用のペンキには、水性ペンキ、油性ペンキ、ラッカー系など多くの種類があり、それぞれ特性が異なります。
水性ペンキは乾燥が速く、塗装後の掃除が容易なためDIY初心者にも扱いやすいです。

一方、油性ペンキは耐久性に優れ、色の深みが出やすいため、家具を長持ちさせたい方に適しています。
ラッカー系ペンキは乾燥が非常に速く、高い耐久性を持つため、専門的な仕上がりを求める際に向いています。
家具の材質や用途を考慮して、最適なペンキを選ぶことが重要です。

色の選び方

ペンキの色は、部屋全体の雰囲気に合う色を選びましょう。
明るい色は空間を広く見せる効果があり、暗い色は落ち着いた雰囲気を演出します。
トレンドのカラーを選ぶのも良いですが、長く愛用する家具であれば、流行に左右されない色を選ぶことをお勧めします。

ペンキを試し塗りし、光の当たり方や部屋の装飾との調和を確認することがおすすめです。

家具の色を塗り替える前の準備

色を変えるペンキで家具を塗り替える前には、いくつか準備が必要です。
準備を怠ると、仕上がりに影響し、せっかくのDIYが台無しになってしまいます。

以下では、必要な道具や事前準備について解説します。

必要な材料と道具

塗り替え作業には、ペンキのほかにも、サンドペーパー、塗料トレイ、ローラー、ブラシといった道具が必要です。
特に、サンドペーパーは旧塗膜を取り除くのに欠かせません。

また、床や周囲の家具を汚さないよう、養生テープや新聞紙も準備しておきましょう。

家具の表面処理

家具の表面処理は、ペンキが均一に仕上がるために重要です。
まず、サンドペーパーで古い塗装や汚れを落とし、表面を滑らかにします。

この工程は、塗装の密着を良くするために欠かせません。
次に、湿らせた布でほこりを拭き取ります。

下地の処理

家具の材質によっては、下地処理が必要な場合もあります。
特に、吸収性の高い木材にペンキを塗る場合は、プライマーを使用することをお勧めします。

プライマーは塗装の密着を向上させ、仕上がりの美しさを保持する役割があります。
プライマーの選択も、使用するペンキの種類に合わせて行います。

ペンキの塗り方

準備が整ったら、いよいよペンキ塗りです。
均一に美しい仕上がりを目指すためには、塗り方にも注意を払う必要があります。
塗装は慎重に、かつ効率的に行うことが重要です。

家具をペンキを塗るポイントと基本

ペンキを均一に塗るためには、ローラーやブラシの選び方、使い方が大切です。
コーナーや細部は、細めのブラシを使って丁寧に塗ります。

大きな面はローラーを使用して、軽い力で均一に塗り広げるときれいに仕上がります。
重要なのは、一度に厚塗りをせず、薄く何度も重ね塗りすることです。
また、ペンキの塗装を避けたい部分は養生テープやマスキングテープで保護しましょう。

塗装回数と乾燥時間

塗装は通常、2~3回重ね塗りすることをお勧めします。
一回目の塗装が乾燥したら、再度サンドペーパーで軽く表面をならしてから次の塗装を行います。

この工程を繰り返すことで、表面が滑らかになり、高品質な仕上がりを実現できます。
ペンキの種類によって乾燥時間は異なりますが、各塗装間は十分な乾燥時間を確保することが重要です。

家具の塗り替え後のケア方法

家具の塗装が完了した後も、適切なケアが必要です。
塗装面の乾燥と硬化には時間がかかるため、その間の管理が仕上がりの美しさを長く保つ鍵となります。

ペンキの乾燥と硬化

塗装後、ペンキが完全に乾燥し硬化するまでには数日から数週間かかります。
この期間中は、できるだけ家具に触れないようにし、直射日光や高温多湿な環境を避けることが大切です。

完全に乾燥するまで、家具の上に物を置いたり、擦れる動作を避けたりすることが必要です。

塗り替えた家具のメンテナンス

塗り替えた家具は定期的に拭き掃除をすることで、美しさを長持ちさせることができます。

水や中性洗剤を使った拭き掃除は、表面の塗装を傷めることなく汚れを落とすことが可能です。

ただし、塗装面が完全に硬化するまでは、水拭きは控えめに行うことが望ましいです。

ペンキ臭の除去方法

塗り替え作業後、しばらくはペンキの臭いが残ることがあります。
ペンキ臭を軽減するためには、室内を風通し良く保つことが有効です。

また、活性炭や消臭スプレーを使用することで、臭いを緩和することができます。
ただし、使用する消臭剤が塗装面に影響を与えないか確認した上で使用してください。

まとめ

家具の色を変えるペンキでDIYを楽しむことは、空間の印象を大きく変える有効な方法です。

適切なペンキ選びから丁寧な準備、正確な塗り方まで、一連のプロセスを丁寧に実行することで、理想の家具の仕上がりを実現できます。
塗った後の適切なケアも忘れずに行い、長く愛用する家具を大切にしましょう。