お役立ちコラム

椅子の張替えを業者に依頼!その前に確認すべきポイントを解説

2023年03月15日

長年愛用してきた椅子が壊れてしまったとき、買い替えではなく座面を張替えたり、修理したりして使い続けたい方も多いでしょう。

椅子の修理をDIYでしたいと考える方もいるでしょう。
しかし、椅子の修理は思いのほか難しいものです。
大工道具を使用するため、慣れていないと思うように張替えできず、費用が余分にかかってしまう可能性もあります。

今回は、椅子の張替えを業者に依頼するときに確認すべきポイントを解説します。
椅子の張替えを検討している方はぜひご覧ください。

椅子の張替えを業者に依頼!その前に確認すべきポイントを解説

椅子の張替えを行う4つの手順とは

椅子の張替えを行う手順は以下の4つです。

1.座面を取り外す
2.座面の素材を分解する
3.座面のカバーを張替える
4.座面と椅子本体を固定する

それぞれ見ていきましょう。

手順1.座面を取り外す

椅子の張替えを行う前に道具類を用意しましょう。
使用する道具は、ペンチ、プラス・マイナスドライバー、ミニタッカ、ハサミやハンマーです。

まず、椅子を裏返しにしてフレームから座面を取り外します。
ドライバー等を用いて取り外します。
ビスやネジの頭を潰さないように注意しましょう。
外したビスやネジは保管しておきます。

座面がタッカ針で留められている場合は、タッカ針を外します。
怪我をしないように軍手などをはめて作業しましょう。

手順2.座面の素材を分離する

椅子の座面は、化粧カバーやカバー、クッション材、座面板など複数の素材が接合されています。
座面がボンドなどで接着されているときは、ヘラなどを使って少しずつ剥がしましょう。

クッション材やカバーは市販されているので、張替えの際に交換できます。
交換できない素材もあるため、慎重に作業を行い分離してください。

手順3.座面のカバーを張替える

いよいよ座面のカバーを張替えます。

1.座面板とクッションを新しく張替えるカバーに乗せる
2.一辺の中央をタッカで留める
3.生地を引っ張りながらほかの部分もタッカを使用して留める
4.座面カバーの角をミニタッカで留める
5.カバーを折り重ねつつミニタッカで留める作業を続ける

カバーをミニタッカで留める作業では、しわにならないように注意しなければなりません。
しわができて失敗してしまうとカバー素材が台無しになってしまいます。

手順4.座面と椅子本体を固定する

座面に新しいカバーを付けたら余分な生地を切り取りましょう。
最後はハンマーで針を打ち込んで形を整えます。
座面の張替えが終了したら、本体の清掃を行いつつ、椅子本体に固定したら終了です。

椅子の張替えや修理が必要な状況とは

椅子を使用している状況で、次の症状が出始めると張替えや修理が必要です。

・症状その1. 座った時に痛みを感じる
・症状その2.椅子の足がぐらついている

それぞれ見ていきましょう。

症状その1.座った時に痛みを感じる

購入したばかりの椅子はクッションがしっかりしているので座り心地はよいものです。
ただ、長年使用するとクッション部分は摩耗し硬くなります。
座った時に痛みを感じるようになったら、張替えのタイミングです。

座面のみならず背もたれが歪んだり折れたりした場合は、修理が必要なので業者に依頼した方が確実です。

症状その2.椅子の足がぐらついている

椅子で最も修理の多いのは足です。
ねじ込み式であれば長年の使用と温度変化によりネジが緩み、ぐらつきの原因となります。

そのまま放置するとネジが欠けてしまい、修理ができない状況になる場合もあります。
接着剤などで足が固定されているものも、足がぐらついたら修理が必要です。
1本でも異常を感じたら4本とも修理しましょう。

椅子の張替えを業者に依頼する基準とは?

椅子の張替えをDIYではなく業者に依頼する基準について紹介します。

・DIYの工具を使い慣れていない
・アンティークな椅子や素材によってはDIYするのは難しい

一つずつ見ていきましょう。

DIYの工具を使い慣れていない

椅子の張替えにはDIYの工具が必要です。
座面の張替えでは、ミニタッカなどの大工用品も使用します。
普段DIYをしない方は、工具を購入するところから始めなければなりません。
座面の張替えは素材を引き伸ばしながら、しわにならないようにする必要があります。

失敗すると素材がダメになってしまうので余計な費用がかかってしまいます。
DIYに慣れていない方は、椅子の張替えは専門業者に依頼するのが確実です。

アンティークな椅子や素材によってはDIYするのは難しい

アンティークな椅子を修理するには専門的な技術が必要です。
また張替えで使用する素材によっては、DIYでしわを伸ばしながら張替えするのは難しい場合もあります。

例えば籐の椅子や、ソファーの張替えで本革などの材料費が高額な素材を使用するのであれば、DIYより専門業者に依頼した方が間違いないでしょう。

タッカでとめる作業で失敗すると、素材も使えなくなってしまいます。
長年使用しており愛着のある椅子を長く使用するためには、専門業者に依頼するのが確実といえます。

まとめ

普段からDIYでの作業に慣れている方であれば、椅子の座面の張替えは可能です。
座面の座り心地が悪いなど、張替えのみであればDIYで作業できます。

ただし、アンティークな椅子や籐などのDIYでは対応の難しい素材もあります。
座面の張替え以外に、修理しなければならない箇所がある場合はDIYで修理するのは難しいかもしれません。
足のぐらつきや、ネジやビスの接合面が緩んでいるときは業者に依頼するのが確実です。