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革製品の黒ずみが気になる!汚れの落とし方と手入れの方法を解説

2023年07月07日

独自の風合いや質感で根強い人気がある革製品ですが、時間の経過と共に黒ずみや汚れが気になったことはありませんか?
そこで本記事では、革製品の汚れの原因と落とし方、普段の手入れのやり方について解説します。
適切なやり方を知っていれば、革製品を長く大事に使っていけますよ。

革製品の汚れの落とし方と手入れの方法を解説

革製品の汚れの原因

革製品の汚れは、手垢や体の皮脂、食べこぼしの油分、水濡れ、そして擦れた傷による黒ずみなど、さまざまな要因が関与しています。
これらの原因によって、適切な手入れ方法が異なります。

手垢・手や体の皮脂

革製品には手垢や手の皮脂が付着し、酸化して黒ずみとなることがあります。
特に革製バッグや財布など、手がよく触れる部分の汚れは顕著に現れます。

予防策としては、手をこまめに洗ったり、油分を含んだ食品や化粧品を触った後に革製品に触れないようにすることが有効です。

食べこぼしの油分

食べこぼした油分が革製品に付着すると、シミが残ります。
油分の多い食品を革製ソファで食べる場合は注意が必要で、こぼした場合はすぐに拭き取りましょう。

水濡れ

雨に降られたり飲み物をこぼしたりして濡れた革製品をそのままにしてしまうと、濡れた部分が変色してしまいます。
濡れた部分が濃い色のシミになって残ったものをウォータースポットと言います。
濡れて変色した部分は硬くなり、放っておくとひび割れの原因にもなるため、濡れたらすぐに対処することが必要です。

擦り傷

革財布がバッグの中で硬いものと擦れたり、革バッグを床に置いたときに床の微細な汚れと擦れたりと、何かと擦れた傷が白または黒い跡となって残ることがあります。
日常的に使う以上、傷はどうしても避けられませんが、普段から革製品にクリームを塗って保湿すると傷が付きにくい状態にすることができます。

レザーの汚れ・黒ずみの落とし方と手入れの方法

黒ずみや水濡れなど、革製品の汚れの原因別の対処法と普段の手入れ方法を紹介します。
革に汚れを付きにくくする方法も紹介するので、実践してみてください。

革製品は小まめなケアが大事

革製品は普段から小まめにケアをすることが大事ですが、特に手でよく触れる部分は手垢や手の汚れが蓄積しないうちに対処することを心がけましょう。
蓄積してしまった汚れを落とすのは革製品に負担をかけるため、革を傷めてしまったり、プロによる対処が必要になったりするケースもあります。
面倒に思えても小まめにケアすることが、かえって手入れの手間の軽減になることあるので、日常的に手入れできるとよいでしょう。

革製品のケア方法

ホコリや軽い汚れなど、日常の汚れに対する手入れ方法はシンプルです。

1.乾いた柔らかい布か柔らかいブラシで革の表面を優しく拭く
2.それでは落ちない汚れの場合、硬く絞った濡れタオルで優しくこする
3.保湿用のクリームを塗って自然乾燥させる

布は綿など柔らかくて清潔なもので、ブラシとクリームは革製品用のものがベストです。
革用以外のものでも使えますが、ブラシが硬くて革を傷めたり、クリームが合わなくて色が変わってしまったりするのでリスクが伴います。

凹凸のある革製品のへこんでいる部分や縫い目の糸の部分には汚れがたまりやすいので、それらも意識して手入れを行うといいでしょう。
クリームを塗りすぎてベタつく場合は乾いた布で余分なクリームをふき取ってください。
乾かすときにドライヤーを使うと革が傷んでしまうので風通しのいい場所で自然乾燥させることが大切です。

手や体の皮脂、食べこぼしの油分で黒ずんでしまったら?

革製品の汚れは少しずつ蓄積していくので、はっきりと分かる黒ずみになってから気づいたということもあるでしょう。
こういった汚れには普段のケアとは別の方法が必要になります。

1.乾いた布かブラシで革の汚れを軽く落とす
2.硬く絞った濡れタオルや革用の消しゴムで汚れた部分を優しくこする
3.革専用の汚れ落としクリームを別の柔らかい布に取り、汚れを軽く拭く
4.浮いてきた汚れを拭き取る
5.保湿用のクリームを塗って乾かす

使う道具はすべて革用のものを用意し、目立たない箇所で革との相性や変色しないかなどを確認してから使うと失敗が少ないです。

水に濡れたらすぐに対処を!

革が濡れてしまった場合、すぐに対処すると変色やダメージが少なく、革製品の負担も少なく済みます。
濡れた部分がシミになってしまった場合も、シミを目立たなくさせることは可能です。

1.濡れた部分を乾いた布で拭く
2.固く絞った布で全体をトントンと優しく叩くようにして水拭きする
3.自然乾燥させる
4.革用クリームを全体に塗って仕上げる

失敗しないためのポイントは拭く布を霧吹きで少しずつ湿らすなど布の水気を少なくすることと、シミの輪郭をぼかすようにシミのまわりも一緒に濡らしていくことです。

革を汚れにくくする方法

手入れで革を汚れにくい状態に保つこともできます。

・定期的にクリームを塗って保湿する
・革用の防水スプレーをかける

革製品は普段からクリームを塗っておくと汚れが付きにくくなります。
水濡れ対策には防水スプレーも効果的。

家にあるものでも革製品はケアできる

革製品のケアには専用のアイテムが必要と思われがちですが、実際には家庭にあるものでも効果的にケアできます。
例えば、汚れを落とす際には、中性洗剤を薄めた水や、ぬるま湯を使うことができます。
また、革の保湿には、無香料のボディローションや乳液を塗布することも可能です。

ただし、使用する際には目立たない部分でテストを行い、革に影響が出ないことを確認することが重要です。
柔らかい布や歯ブラシを使って、優しく汚れをこすり落としましょう。
家にあるアイテムを上手に活用することで、革製品を適切にケアし、美しさを保つことができます。

レザーのソファーなど革製の大型家具の汚れはプロに相談しよう

革製の大型家具は、日常の使用や経年劣化によって汚れや傷が付きやすくなります。
特に大型の家具は、専門知識や適切な道具が必要な場合があります。
汚れがひどい場合や自己処理が難しい場合は、専門のサービスへの相談すがおすすめです。

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まとめ

本記事では、革製品の汚れの落とし方と手入れの方法についての解説しました。
汚れの原因に合わせた適切な手入れ方法を実践することで、革製品の美しさや耐久性を向上させることができます。
また、家庭にあるアイテムでも、手軽にケアすることができます。

革製品の手入れに自信がない場合や、頑固な汚れに対処する際には専門家に相談し、大切な革商品を長く楽しんでください。