お役立ちコラム

ソファーの中身はどうなっている?中身を見極めて自分にあったソファーを選ぼう

2023年08月28日

ソファーを選ぶ時に判断要素となるのがその中身です。

しかし、ソファーの中身はどうなっているのかわからないのが実情でしょう。
ソファーの中身には、いったいどのような素材が使われているのでしょうか。

また、自分に合ったソファーには、どのような中身のものを選べばよいのでしょうか。

この記事では、ソファーの中身について詳しく解説します。
ぜひ、新しくソファーを購入する際の参考にしてみてください。

ソファーの中身はどうなっている?中身を見極めて自分にあったソファーを選ぼう

見た目や座り心地は素材次第

ソファーの座り心地だけを見ても、羽毛のものは柔らかい感じがしますし、ウレタン材のものは硬く感じます。

また、カバーが布地のものは暖かみを感じますし、皮製のものは高級感があります。

このように素材によって見た目や座り心地は異なります。
さらに、同じ種類の素材でも、品質によって大きく変わってくるものです。

バネの素材

ソファーのバネは人間の筋肉に相当する部分です。
バネには以下の3種類があります。

1.ウェーブセットスプリング(Sバネ)

「波型スプリング」とも呼ばれ、多くのソファーに見られるS字型のバネです。
厚みがなく、基本的に硬い感じがします。
お手頃価格のソファーに使用されることが多いようです。

2.コルセットスプリング

コイルスプリング、あるいはポケットコイルとも呼ばれます。
バネに厚みがあり、樽のような形状です。

それぞれのバネが独立しているため、一部のバネが収縮しても他のバネは影響を受けません。
音が静かで、耐久性があり、へたりにくく、長時間座っていても疲れにくいのが特徴です。

コルセットスプリングは、高級なソファーによく使われます。

3.ウェービングテープ

帯状のテープをクッションにするものです。
非常に薄いので、ソファーを軽量にできます。

しかし、コイルスプリングやSバネと比較すると耐久性や弾力性がやや劣るのが欠点です。

クッションの素材

クッションの素材には、「羽毛」と「ウレタン材」があります。
それぞれを解説しましょう。

1.羽毛

柔らかい座り心地のため、リラックスできます。
羽毛の中でも以下の素材が代表的です。

ダウン
水鳥の胸の羽根です。
軸がなく、羽の中でも最もふわふわした部分です。
採取できる量に限りがあるので、希少価値があります。

スモールフェザー
水鳥の腹部の羽根です。
芯があるので弾力性があり、お尻に吸い付くような感触があります。

フォスフレイクス
人工羽毛ですが羽根のように軽く、弾力性もあり、形が崩れにくいのが特徴です。
また、天然の羽根のようなアレルギーがありません。

2.ウレタン素材

大きなスポンジのようなもので、液体の薬品が化学反応で固まったものです。
ウレタンは以下のような5つのタイプに分類されます。

No. タイプ 特徴 密度
    汎用(はんよう)タイプ ・安価
・一般的なクッション材とし て使用
13.8kg/m3~24kg/m3
    高密度タイプ ・しっかりした感触
・ソファーの下地に使用
25kg/m3~45kg/m3
    ソフトタイプ ・柔らかく体にフィット
・座面・背面の表面に使用
15kg/m3~20kg/m3
ラバータイプ ・柔らかく弾力性がある
・へたりにくい
26kg/m3~76kg/m3
低反発タイプ ・体圧分散やエネルギー吸収 性が優れている
・耐久性が高い
・へたりにくい
48kg/m3~55kg/m3

カバーの素材

ソファーの見た目の感じやデザインを左右するものとしてカバーは重要です。
カバーとして使用される素材は、以下の2種類があります。

1.ファブリック(布)

ポリエステルやコットンなどを使用して作られた素材です。
ナチュラルで温かい印象があります。

さまざまな色に染めることができ、織り方次第で見た目の印象が大きく変わるのが特徴です。

手入れもしやすいため、小さい子供やペットがいる家庭に向いています。

2.レザー

見た目に高級感があるのが特徴です。
本革のもの、人工皮革・合成皮革のものがあります。

① 本革
しっとりとした感触で、耐久性があり、冬は暖かく、夏は冷たく感じるのが特徴です。
価格は高めですが、高級感があります。

② 人工皮革・合成皮革
本革と同じ品質を保ちながら、着工や加工がしやすく、量産ができる点が特徴です。
なるべく費用を抑えて、高級感のあるソファーを購入したい方におすすめです。

フレームの素材

ソファーそのものの耐久性を左右するのがフレームで、ソファーの骨組みとなる部分になります。

ソファーの骨組みとして、スチール製のものと木枠のものとがありますが、木枠のものがほとんどです。

木枠は、軽くてしなりに強く、通気性が高いという特徴があります。
木枠として使われるのは、カポール材と合板です。

1.カポール材

硬く、粘り強く、耐久性があり、タッカーでしっかりと生地を打ち付けることができるのが特徴です。
一方では、反りが生じやすいという難があります。

2.合板

加工しやすいというメリットがありますが、そのままでは強度に難があります。
カポール、ラワン、スギなどを薄く重ね合わせて補強することで、ねじれを防ぎます。

まとめ

この記事で述べてきましたように、ソファーの中身には実にさまざまな素材があります。
クッション、カバー、フレームをどんな素材にするかによって、座り心地も、耐久性も、見た目の感じも大きく違ってきます。

それぞれのソファーの素材のメリットとデメリットを勘案したうえで、まずは、自分のライフスタイルに合ったソファーの中身を見極めましょう。

そのうえで、形やサイズ、デザインが最も自分にフィットするものを生活の中に取り入れてみてはいかがでしょうか。