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皮ソファーの寿命はどのくらい?どうやれば長持ちさせられる?布ソファーの寿命も一緒に紹介!

2023年09月12日

皮ソファーは高級感や耐久性などから多くの人に愛用されています。

しかし、いかに耐久性が高いといっても適切なメンテナンスを怠ったり、使用方法に問題があったりすると美しさや機能性を損なってしまいます。

そこで、今回は皮ソファーの素材ごとの特徴や寿命、少しでもソファーを長持ちさせるために必要な工夫などについてわかりやすく解説します。

皮ソファーの寿命はどのくらい?どうやれば長持ちさせられる?布ソファーの寿命も一緒に紹介!

素材の特徴

ソファーに使用される「革素材」は大きく分けて本革・合皮・ファブリックの3種類です。

それぞれの特徴について見てみましょう。

本革素材

本革素材とは、文字通り「本物の皮」という意味で、原料となる動物の種類にかかわらず、なめした皮をまとめて「本革」とよびます。

牛革や羊革、馬革が良く用いられます。

本革のメリットは高級感があることです。

使えば使うほど独特の風合いが加わり、経年変化を楽しめる素材だといえます。

一つひとつ個体差があるのも本革の特徴で、自分だけのオンリーワンの品物を所有できるという満足感が得られるでしょう。

しかし、メンテナンスに手間がかかる点や価格が高い点、水に弱い点などがデメリットとしてあげられます。

長持ちさせるにはこまめなメンテナンスが欠かせない素材だといえます。

合皮素材

合皮とは合成皮革のことで、ナイロンやポリエステルなどの合成繊維に樹脂をコーティングして作られる素材です。

大量生産を目的として作られた素材であり、本革に比べるとリーズナブルに購入できます。

合皮のメリットは本革よりも安いことや軽いこと、防水性に優れていることです。

その一方で本革に比べ通気性に劣る点や本革よりも熱に劣る点、表面の劣化が進みやすい点などがデメリットとしてあげられます。

また、合成皮革の大きな弱点として「加水分解」という現象があげられます。

空気中の水分や紫外線、軽い摩擦などが原因となって表面が劣化する現象のことで、ひび割れが発生してしまいます。

ファブリック素材

ファブリックは布素材のことです。

座面や背面クッションのカバーが布地で、見た目も触り心地も温かみがあるのが特徴です。

沈み込むような座り心地を求めているなら、ファブリック素材のソファーが良いでしょう。

汗をかいた後でも肌にべたつく感じがないため、夏場の座り心地がよいのも特徴です。

注意点は水分がしみこみやすく、汚れが目立ってしまうことです。

また、多めに水をこぼしてしまい、ソファーの中まで水がしみ込んでしまうとカビやダニの発生原因となってしまいます。

カジュアルな印象になるので、ソファーに重厚感を求める人には向いていません。

素材ごとの寿命

一口にソファーといっても色々な種類があるとわかりました。

では、それぞれの素材の寿命はどのくらいなのでしょうか。

本革素材の寿命

本皮ソファーの寿命は6年から10年とされています。

今回紹介した3種類のソファーの中で最も寿命が長いとされ、メンテナンスによっては10年以上の寿命を保つものもあります。

経年変化で独特の味が出るため、年数を経るごとに魅力を増すという特徴もあります。

長く使用したい人であれば、本革ソファーは有力な選択肢となるでしょう。

合皮素材の寿命

合皮ソファーの場合、使用される素材によって寿命が大きく変わります。

比較的耐久性の低い廉価な合皮ソファーは2〜5年程度で傷みが目につくようになります。

より耐久性のある素材であれば10年程度持たせることも可能でしょう。

ファブリック素材の寿命

ファブリック素材の寿命は6〜8年程度とされます。

本革や合皮に比べると表面のひび割れなどがないため、寿命の見極めが難しいという特性があります。

ただ、他の素材と比べると表面に汚れが染みついてしまうため、見た目の劣化が激しいかもしれません。

ファブリック素材のカバーは選択可能であることが多いので、長持ちさせたいのであればこまめに選択したほうがよいでしょう。

そうすることで、ダニの発生を抑制する効果が期待できます。

少しでもソファーを長持ちさせるには?

少しでもソファーを長持ちさせるにはどうすればよいのでしょう。

注意すべき3点について解説します。

定期的にメンテナンスする

1つ目のポイントは定期的なメンテナンスです。

手で触れたり、ものを置いたりする頻度が高い家具ですのでこまめに掃除することが重要です。

食べこぼした汚れはできるだけ早くふき取り、ソファーのシミや汚れの現認にならないよう注意しましょう。

布地の中に水分がしみこみやすいファブリック素材の場合は特に注意が必要です。

置き場所を工夫する

本革や合皮のソファーは温度変化に敏感という弱点を持っています。

直射日光やエアコンの風を直接当てない場所に設置したほうが長持ちさせられます。

日の当たる場所に設置しなければならないときは、レースカーテンなどでソファーにあたる日光をやわらげましょう。

また、ソファーの中に使用されている木材が乾燥しすぎるとひび割れの原因となり耐久性が損なわれます。

直接風の当たらない場所に設置して寿命を延ばしましょう。

同じ場所に座らないようにする

できるだけ座る位置を変えるのもソファーの寿命を延ばすコツです。

同じ場所に座ると、そこだけ表面が傷んだり、へたりや型崩れが発生してしまうからです。

まとめ

今回は皮ソファーの寿命やカジュアルで需要が高いファブリック素材のソファーの寿命を紹介しました。

それぞれのソファーの特徴を理解することで、寿命を少しでも長くすることができるでしょう。

予算に余裕があり、適切な保管環境を確保できるなら長寿命の本革ソファー、リーズナブルに皮革との感触を楽しみたいなら合皮、カジュアルな部屋に合わせたいならファブリック素材というように、自分の好みにあわせてソファーをコーディネートしていきましょう。